象牙の海岸、鹿角の山、野牛の草

海岸に流れついた一角の角は1本だった。
角ではなく牙だったかもしれないが、兎に角、虹の色は2か3か5か7あるいは無色の虹色で、うら啼く夜の鳥からは蛍光色に充たされて溶けゆく魚がよく見える。
奇数の特例になった獏はうしろ脚だけルールに従うが、夢を食べない大陸の獏は野牛の草を、凍った林檎を食べるのか。
牛は海に帰ったが、蹄は隠して持っている。
連なる島島には連なる鳥の舞うところが11つ、牡丹か紅葉を反射する水晶山は13つ。
金色の丘山を溶かして食べてしまったら、鹿の角も落ちるころ。
土地が沈んで傾いてきたらもう一度、理想的な象牙色の塔を建てるしかない。
いつでも海からやってきて、海岸に流れついた象には牙が生えていた。
海象の牙は疑いなく牙だったが、それらが確かに象牙と呼ばれるべきなのか、いまはもう/まだ確かめる術がない。


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